東洋太平洋バンタム級12位千葉開(29=横浜光)が新王者となった。初防衛戦だった同級王者栗原慶太(29=一力)に挑戦し、12回0分50秒、TKO勝ちで王座奪取に初防衛に成功。2度目の同王座挑戦でベルトを獲得した千葉は「ベルトを巻くのが夢だった。やってきたあかしがあるないは大きい。夢のような瞬間」と感慨に浸った。

序盤は王者に主導権を握られていたが、6回以降に反撃を開始。左ボディーや連打で攻めた。8回には左目上を切り裂かれるパンチも浴びたが、終盤もスタミナ切れすることなく11回にはラッシュ。「行けるという確信があった。勢いで行きました」(千葉)。疲労の見える栗原に対して最終12回も攻め続け、レフェリーストップに追い込んだ。

東洋太平洋王者となり、追われる立場になった。世界ランキングにも入っていた栗原をTKOで下したこともあり、世界主要団体でランキングに名を連ねることも有力だ。千葉は「1つ1つ階段をのぼりたい。地道にやっていきたいし、もっと上を目指したい」と決意を新たにした。