12年ロンドン五輪バンタム級銅メダルで、東洋太平洋フェザー級王者清水聡(36=大橋)が、約1年7カ月ぶりの試合を2回終了TKO勝利で飾った。

対戦相手のランディ・クリス・レオン(31=フィリピン)は前日計量で契約体重を600グラムオーバー。試合直前に行われた当日計量のリミット60・5キロをクリアしてリングに上がった。

久しぶりの実戦で清水は立ち上がりから硬い動き。それでも的確にパンチを当て、2回には左アッパーをねじ込み、クリスはマウスピースをはき出した。完全に気持ちが折れたクリスはギブアップ。清水も「もうちょっとやりたかった。前回は(フル)12ラウンドやったんで、2ラウンドはアマチュア時代を思い出しました」と苦笑した。

年齢的にもチャンスは数多くないと理解している。「(ブランクが)1年半あったんで。自分の距離がとれていなかったので、そこは修正したい。より自分のボクシングを磨いて、来年は世界を狙いたい」と世界挑戦のチャンスを求めた。