プロボクシング前4団体統一バンタム級王者井上尚弥(29=大橋)が今春予定のスーパーバンタム級初戦に備え、海外から計5人のスパーリング相手を呼ぶ。27日、横浜市内で行われた会見後、所属ジムの大橋秀行会長(57)が明かした。

2月には、世界最速の3階級制覇を成し遂げた元3団体統一ライト級王者ワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)のパートナーを務めたジャフェスリー・ラミド(米国)を19年9月に続き、約2年5カ月ぶりに招聘(しょうへい)。その後、3月には無敗のメキシコ人練習パートナー2人が来日する見通し。さらに大橋会長は「4月も2人ほど呼びたい」と海外勢から練習パートナーが合流すると明かした。

米スポーツ局ESPNでは、井上が5月開催を目標に日本でWBC、WBO世界同級王者スティーブン・フルトン(28=米国)と対戦することで合意したと報じられた。

スーパーバンタム級での最終目標は世界初となる2階級での4団体統一。2団体統一王者フルトンとの無敗対決が実現すれば、一気に2本の世界ベルトが獲得できるチャンスとなるが、大橋会長は対戦相手も含め、交渉状況などについて言及しなかった。