12年ロンドン・オリンピック(五輪)ボクシング男子バンタム級銅メダリストでプロボクシング前東洋太平洋フェザー級王者の清水聡(37=大橋)が来月の世界初挑戦に向け、アマ10冠の藤田健児(29=帝拳)とのスパーリングを開始した。

7月25日、東京・有明アリーナで12年ロンドン、16年リオデジャネイロ両五輪金メダルでWBO世界同級王者のロベイシ・ラミレス(29=キューバ)への挑戦を控える。21日、横浜市の所属ジムに藤田を招き、5回のスパーリングを消化した。

同じ岡山県出身で、アマ時代から交流の深い藤田を「仮想ラミレス」に設定し実戦トレーニングを積んだ清水は「健児は足を使ってスピードもある。ロング(長い距離)もうまい。ラミレス対策には国内で1番いいんじゃないですか」と感謝の言葉を口にした。24日にも藤田とのスパーリングが予定されており「できれば今後も継続してお願いしたいですね」と希望した。

今月上旬、兵庫合宿を敢行した清水がトップアマとスパーリングに取り組んだ。同じロンドン五輪に出場した盟友2人となる臨時コーチの須佐勝明氏、鈴木康弘トレーナーとの「チーム・ロンドン」トリオで世界初挑戦に向けてトレーニングを続けている。清水は「まだ調整が完璧ではないですけど、良くなりました。日によって感覚的に良い時と悪い時があるので。あとは左ストレートがうまく回転できるように調整できれば」と現状を明かした。