プロボクシング前4団体統一バンタム級王者でWBC、WBO世界スーパーバンタム級1位の井上尚弥(30=大橋)が25日、東京・有明アリーナでWBC、WBO世界同級王者スティーブン・フルトン(29=米国)に挑戦する。

24日には横浜市で前日計量が行われ、同級初戦を迎える挑戦者の井上はリミット(55・3キロ)よりも100グラム少ない55・2キロ、一方の統一王者フルトンはリミットでパスした。両者は初めて目を合わせてフェースオフ。関係者の制止が入るまで約30秒間、にらみ合った。

昨年12月、史上9人目となる4団体王座統一をバンタム級で果たした井上は今年1月にすべてのベルトを返上。スーパーバンタム級初戦で、いきなり同級最強と言われる統一王者フルトンに挑戦する。当初は5月7日、横浜アリーナで組まれていたカードだったが、3月上旬に井上が拳を痛めたことで約2カ月ほど試合が延期されていた。

フルトン戦では日本2人目の世界4階級制覇を目指すことになる。また挑戦者として2本の世界ベルトを統一王者から獲得すれば日本初、2本の同時獲得は国内2人目となる。

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