6年ぶり3度目となるG1クライマックス制覇を果たした新日本プロレスの内藤哲也(41)が14日、都内本社で一夜明け会見に出席した。

午後3時から始まった記者会見。紺色のジャケットに、いつものロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン(L・I・J)のキャップを被った内藤の目は赤く腫れ上がっているようにも見えた。約1カ月に渡る激闘を制し、だいぶお疲れの様子。

「優勝決定戦から一夜明け、体の節々はもちろん…。でも、一番ダメージがあるのは、睡眠不足ですかね。土曜日の両国大会、日曜の両国大会、そして今日の会見、3日連続で早起きさせられ、寝不足マックスです。ただ、モーニングコールをくれた新日本の社員さんには感謝します。しつこいほどの電話で何とか起きることが出来ました。ありがとうございます」と“身内”をいじり、笑いを取った。

内藤は13日の両国大会(両国国技館)のG1優勝決定戦で、オカダ・カズチカ(35)にレインメーカー式デスティーノからのデスティーノで3カウントを奪った。34分18秒に及ぶ、熱い戦いだった。

「優勝できたこと、すごくうれしかったですし、やっぱりG1は真夏の両国というイメージが強かった。優勝決定戦、歓声ありの状況。優勝、そして、『デ・ハポン』を叫べて、めちゃくちゃ気持ち良かったです。俺としては、いい夏を過ごせたかなと思いました」とかみしめた。

従来なら、G1覇者として、日本プロレス界最大のイベント「1・4東京ドーム大会」でのメインで、IWGP世界ヘビー級王座への挑戦が待っている。同王者は、かつてL・I・Jで同志だったSANADA。ただ、そのベルトは、これまた元L・I・JのEVILが前夜の両国大会で強奪する“事件”が発生した。

内藤は「まあ、あまりちょっと、昨日のEVILとか、詳しくないですけど、たとえ相手が誰であろうと、俺が東京ドームのメインに立つことに変わりはない。その相手を倒し、東京ドームで大合唱をすることが目標、一番のモチベーション。対角線に誰が立っているか、そこに、そこまで興味はない」と言い切った。

見つめている先はベルトではなく、東京ドームのリングだ。