全日本プロレスなど日米マットで活躍したプロレスラーで「テキサスの荒馬」と呼ばれたテリー・ファンクさんが死去した。23日(日本時間24日)、米プロレス団体WWEが発表した。79歳だった。死因は明らかにされていない。21年には認知症の治療を続けていると複数の米専門メディアが報じ、故郷・米テキサス州アマリロの生活支援施設や介護付きホームで生活していると報告されていた。

プロレスラーの父ドリー・ファンク・シニアの次男として生まれたファンクさんは、兄ドリー・ファンクJr.とともにレスリングを学び、65年12月にプロレスラーとしてデビュー。70年6月、日本プロレスで初来日し、71年12月には兄ドリーとのファンク兄弟でジャイアント馬場、アントニオ猪木組を下してインターナショナルタッグ王座を獲得、72年10月には全日本プロレスの旗揚げ興行に参加した。以後、全日本プロレスを中心に活躍。兄とともに「ザ・ファンクス」として79年、82年の世界最強タッグリーグも制覇した。

83年に1度引退したものの、翌年84年には現役復帰して85年にはWWF(現WWE)と契約。ハルク・ホーガンらと抗争を繰り広げ、86年には年間最大の祭典レッスルマニア2大会にもザ・ファンクスとして出場。93年以降はインディー団体にも参戦していた。09年には兄ドリーとともにWWE殿堂入りも果たしていた。

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