米国から「1、2、3、ダァー!」。米プロレスのAEW(オール・エリート・レスリング)が10月1日(日本時間2日)に米・シアトルで開催するアントニオ猪木さん追悼大会「レッスルドリーム」に、猪木さんの孫・寛太(ひろた)さん、尚登(なおと)さんが“参戦”することが26日、分かった。

関係者は「6月のALL TOGETHER AGAINの時のように、リングサイドで試合を観戦して、どこかのタイミングで1、2、3、ダァー! をやるかもしれません」と明かした。今年1月の猪木さんに対する従四位と旭日中綬章の伝達で、寛太さんは大学卒業後「ハードにトレーニングを積んで、希望が見えればそっちの方向もある」などと、プロボクシングやプロレス挑戦、格闘家として生きる選択肢を明かした。3月のお別れの会では尚登さんがプロレスラーか、格闘家を志していると話した。それだけに「2代目・猪木」のデビューに期待がかかる。兄弟でのタッグ戦は同関係者によれば「今回、そういうことはないと思います」と否定した。

AEWと新日本は、かねて部分的な選手の交流があった。そして22年6月に、米・シカゴで合同興行「Forbidden Door」を初開催。今年6月にも、カナダ・トロントで同大会が行われた。こうした親交に加え、AEW側の強い希望もあり、今回の追悼大会が実現した。

猪木さんが亡くなり、早1年。命日の10月1日は、「闘魂アントニオ猪木の日」として記念日登録された。国内では、猪木さんの墓がある總持寺(神奈川・横浜市鶴見区)で、墓参する一般ファンに向けて記帳を行う。そこから遠く離れた米国の地では、魂を受け継ぐ孫たちがリングイン。燃える闘魂はいつまでも、人々の心で燃え続ける。

◆AEW 19年1月に旗揚げした米国のプロレス団体。新日本で活躍したケニー・オメガらが副社長を務める。日本の団体とも関係が深く、KENTAや飯伏幸太、永田裕志、アジャコングなども参戦。23年1月にはグレート・ムタも登場した。

◆米団体AEW「レッスルドリーム」 注目カードがめじろ押し。「ゴールデン☆スター」飯伏幸太が、ケニー・オメガ、クリス・ジェリコとトリオを組み、ウィル・オスプレイ、竹下幸之介、サミー・ゲバラ組と激突。またブライアン・ダニエルソンとザック・セイバーJr.のシングルマッチも控えている。