「モンスター」の練習パートナーとなるボクシング元全米アマ王者がプロ初タイトルを狙う。31日、東京・後楽園ホールで開催されるフェニックスバトル105大会(日刊スポーツ新聞社後援)のセミファイナルで、WBOアジア・パシフィック・スーパーバンタム級9位ジャフェスリー・ラミド(23=米国)が、同級王者で元IBF世界同級王者のT・Jドヘニー(36=オーストラリア)に挑戦する。30日には東京・文京区の日本ボクシングコミッションで前日計量に臨み、リミット(55・3キロ)よりも500グラム少ない54・8キロでクリア。ドヘニーは100グラム少ない55・2キロでパスした。

「ハイテク」の愛称を持つ元3団体統一ライト級王者ワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)やWBC、WBO世界スーパーバンタム級王者井上尚弥(大橋)らの練習パートナーとして知られるラミドは4月、韓国で元IBF世界同級王者岩佐亮佑(セレス)に判定勝利して以来、6カ月ぶりのリング。「12回戦のタイトル戦は初めてだが、戦う準備をしてきた」と意欲。6月には統一王者スティーブン・フルトン(米国)への挑戦を控えていた井上の練習パートナーとして来日していた。

ラミドは「井上選手とのスパーリングは良い経験になった。相手は元世界王者なので経験があるが、自分の方が若く、スピードがある」と上回っている点を強調した。一方、王者ドヘニーは今年5月、王者中嶋一輝(大橋)を下して新王者となって以来、約5カ月ぶりの試合。長距離移動、減量苦から取材に応じなかった。