プロボクシングのスーパーバンタム級4団体王座統一戦(26日、東京・有明アリーナ)に向けた記者会見が24日、横浜市内のホテルで行われた。2階級での4団体統一を狙うWBC、WBO世界同級王者・井上尚弥(30=大橋)、WBAスーパー、IBF世界同級王者マーロン・タパレス(31=フィリピン)が同席。米プロモート大手トップランク社のボブ・アラムCEO(92)も同席した。

壇上に4本のベルトが並ぶ中、2日後に迫ったビッグマッチに向け、井上は「もういよいよだな、という気持ちと、あさってには無事に試合が行えるという。楽しみでいっぱいの気持ちです」と静かに闘志を燃やした。7月25日のスティーブン・フルトン(米国)戦以来、約5カ月ぶりの再開となるタパレスについて「しっかりとトレーニングを積んで仕上げてきたなというイメージがすごく強い」とうなずいた。2人そろった写真撮影に応じると、井上が右手を差し出し、タパレスとガッチリ握手を交わして健闘を誓い合った。

既にウエートはリミット(55・3キロ)まで1キロ弱に迫っているという。基礎代謝か半身浴で調整すれば問題ないところまで到達。井上は「自分のコンディションはいつも通り、ぬかりなく、明日の計量を終えて試合控えるだけ」と決意を口にした。テレンス・クロフォード(米国)に続く、史上2人目となる2団体での4団体統一となる。「歴史的な2階級での4団体統一、史上2人目の偉業にあたる試合ですが、自分のボクシングキャリアだとまだまだ通過点」と達成への自信を示した。