史上2人目の2階級での世界4団体王座統一を達成した統一世界スーパーバンタム王者の井上尚弥(30=大橋)が27日、横浜市内の大橋ジムで一夜明け会見に臨んだ。26日に東京・有明アリーナで行われた4団体王座統一戦でWBAスーパー、IBF同級王者マーロン・タパレス(31=フィリピン)に10回KO勝利を収めた。
以下は会見での一問一答
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-昨夜の試合を振り返って。
井上 映像を見返して、戦っているときに感じたよりも、すごい技術戦をやっている印象でした。
-すごい技術戦とは。
井上 解説者が「大振り」と指摘していたが、その中にもしっかりとした狙いがある。戦っている本人にしか分からない、小さい駆け引きがすごくあった。そこは楽しめた。
-試合の体重は。
井上 (リミットから)6キロ戻して61・23。スピードも切れも落ちることなく、よりパワーに重心が乗った。ベストですね。
-試合後に陣営とどんな話をしたか
井上 少し話したのはダウンを奪った4回で終わらず、10回で終わったのが、経験としてもよかった。
-10回まで要したことで「苦戦」という声もある。
井上 この内容でそんなこと言われたら、どうしたらいいんですか。自分への期待値が高いのはうれしいですが、やりずらいですよ。1発2発パンチもらっただけで「ちょっと苦戦してるんじゃないか」とかマンガじゃないんだから。
-米専門誌のリング誌がパウンド・フォー・パウンド(PFP=階級の壁を越えて最強王者をランキングする)の1位、年間最高選手の候補になると記事を書いている。
井上 そこを目指して試合をクリアしたわけじゃないが、そう評価して頂いて、順位や賞をいただけるなら、すごくうれしい。
-今後、スーパーバンタム級で興味のある選手は。
井上 アフマダリエフ、ネリ、カシメロじゃないですか。これから大橋会長が決めると思う。
「次の試合はより大きな会場も考えているし、サウジアラビアとかも。(東京ドームも)選択肢としてはあります」大橋会長。
-舞台が大きくなるのはモチベーションになるか
井上 ここ最近、有明アリーナが続いているので、会場が変わっても新鮮で、気持ちが新たになる大事なきっかけになる。
-対抗できる選手がいないが、やりにくくないか。
井上 やりにくさはない。一番強い井上尚弥を見せたいというのが自分の中では強いので、しっかりとスーパーバンタムでやりきる体をつくりたい。
-ここまでのキャリアをどう評価しているのか。
井上 まだまだ昨日も試合を通して、もっとこうしたらいいところが少なからず見えた。相手が変わればまた変わるが、いろんな選手に対して自分のボクシングができるようなものをつくっていきたい。
-今の時点で点数をつけるとしたい何点。
井上 70点くらい。まだ30点の伸びしろはある。
-30%の伸びしろとは。
井上 やってる感覚と見ている感覚を融合させて、より理想に近づけていく感覚。父も大橋会長も感じるものがある。そこを話し合いながらやっていきたい。
-世界戦21連勝、19KOと最多記録が数々あるが、一番誇れる記録は。
井上 KO数、あとは6戦目から世界戦をこなして、無敗でこれているのは誇り。今後も誰も超えられないような気持ちでつくっていきたい。記録は結果としてついてくるもの。そこを目指して試合をするわけじゃない。
-再来年までこの階級で戦うようだが、名前を挙げた3人を倒していくのか
井上 誰とやりたいからあと2年ではなくて、来年、再来年は自分の体の成長具合がわかるから言っている。頭の中で整理できるのが2年。その間、6試合はやりたい。来年は3試合やりたいと会長に伝えている。

