23日にエディオンアリーナ大阪で試合に臨む各選手が21日、大阪市内で会見に臨んだ。

ライトフライ級のWBAスーパー、WBCの統一王者・寺地拳四朗(32=BMB)が4団体ベルト統一へあきらめない姿勢を示した。WBAの指名挑戦者、同級1位カニサレスとの一戦に向け「強い相手なのでモチベーションが下がることはない」と話した。

バンタム級、スーパーバンタム級で世界主要4団体統一を果たした井上尚弥(大橋)に続くベルト統一で同級最強を示したい寺地だが、マッチメークで苦戦が続く。前回試合はWBCの指名試合でヘッキー・ブドラー(南アフリカ)と対戦し、9回TKO勝ち。強さは示したが、ベルトの数は増えなかった。

寺地は「とりあえずベルトを増やせれば、と思っています」と今後の展望を掲げた。「今、体重も落ちて体調的にいい状態。勝てるように仕上がっている。(相手の印象は)予想通りぐらいの感じ。それを上回るのが僕なんで」と自信を示した。

今回、元WBA世界ライトフライ級王者具志堅用高氏に並ぶ世界戦14勝目もかかる。「盛り上がる試合にはなると思う。その中で絶対に勝つのは自分」。年が明けて今月6日に32歳の誕生日を迎えた。そう長くはないボクサー人生。寺地は5戦連続KO勝利で日本ボクシング史にその名を刻む。【実藤健一】

◆寺地に挑むカニサレス 体調はとてもいいので勝利を目指したい。(寺地の印象は)特にはない。勝つだけです。観客のみなさんが満足する試合でチャンピオンになります。