ボクシングのWBAスーパー、WBC世界ライトフライ級王者・寺地拳四朗(32=BMB)が、楽勝で計量をクリアした。

前日計量が22日、大阪市内で行われ寺地はリミットを200グラム下回る48・7キロ、挑戦者カルロス・カニサレス(30=ベネズエラ)は48・8キロでともに一発パスした。

1階級上げてのフライ級転向も今後の選択肢にあげる寺地だが、今回も楽に減量をこなした。「最後もスムーズに落とせたし、今回はいい感じ。いつもは声がかすれたりするけどそれもないし、体調はすごくいい」と明るい表情で話した。

今回勝てば世界戦通算14勝目で、元WBA世界ライトフライ級王者・具志堅用高氏に並ぶ日本歴代3位となる。さらに4戦連続中のKO勝利更新も期待が高まる。寺地は「(世界戦通算勝利の記録は)意識していないけど、KOはしたいと思っている」と話し、「練習ではしっかりできている。勝てるように加藤トレーナーに仕上げてもらった」と自信を示した。

減量の壁はなく、現級での4団体統一の目標はあきらめない。計量後はカップのインスタントみそ汁をすすり、「しみる~ハート」と拳四朗スマイルを振りまいていた。