挑戦者の同級1位ユーリ阿久井政悟(28=倉敷守安)が、悲願のベルトをつかんだ。足を使って防御に徹する王者アルテム・ダラキアン(36=ウクライナ)にプレッシャーをかけ続け、ジャッジは最大10ポイント差と支持し、判定3-0で新王者となった。岡山のジム所属では初、同県出身でも元WBC世界バンタム級王者の“カリスマ”辰吉丈一郎以来となる大きなタイトルを手にした。

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元WBC世界バンタム級王者の辰吉丈一郎が、岡山のジム初の世界王者となったユーリ阿久井を祝福した。面識はないというが「挑戦者らしく前に出てプレッシャーをかけていた。阿久井君の根性がすごい。初めての世界戦は怖いし恐怖もあったやろうに」とたたえた。岡山出身の世界王者は自身以来。「練習パートナーもろくにおらんやろうしね。良かったよ」と喜んだ。