28日に開催されるONEチャンピオンシップの日本大会「ONE165:スーパーレックVS武尊」(有明アリーナ、ABEMA PPV ONLINE LIVEで国内独占生中継)の公開計量&フェイスオフが27日、試合会場にファンを集めておこなわれた。

そして、ここでの青木真也(40)の発言が、対戦相手セージ・ノースカット(27)に間違って伝えられ、ノースカットが怒りに震える場面があった。

計量をクリアした青木はノースカットとフェイスオフを行った壇上で自虐気味に「(自分は)別に格闘界に必要な人間じゃないし。つぶすか、つぶされるか、明日はそれだけです」とコメント。

しかし会場に流されていた音楽の中で、青木の発言の主語が明瞭に聞き取りにくく、通訳が「I don't think my opponent really has any place in the martial arts world. Tomorrow I'm either going to crush him or get crushed. That's all.(格闘界に私の対戦相手のための居場所があるとは思えない。明日は彼をつぶすか、つぶされるか。それだけだ)」とノースカットに伝えてしまった。すると一瞬にしてノースカットの表情が変わった。

両者は2021年に対戦予定だったが、ノースカットがコロナウイルスに罹患(りかん)して欠場。青木は代わりにエドゥアルド・フォラヤン(フィリピン)と戦って勝利した。試合後、ノースカットが青木にあらためて対戦を要求すると、青木がSNSで「うんこ食ってろ」と反応。両者に遺恨が生まれていた。この日のミスコミュニケーションは、その遺恨にさらに火を注いでしまった。