WBA世界スーパーバンタム級13位村田昴(27=帝拳)がプロデビュー6連続KO勝利を飾った。

セミファイナルで8戦全勝のアレックス・サンティシマ・ジュニア(23=フィリピン)との同級8回戦に臨み、7回1分45秒KO勝ち。同回途中に強烈な左ボディーをねじ込み、ダウンを奪って仕留めた。全勝対決を制した村田は「相手も無敗で動きも独特だった。ワンツーや連打ではなく、ためた1発がタイミングよく入りました。KOには、かなりこだわっていた」と手応え十分の勝利だった。

22年10月以来、約1年5カ月ぶりの国内マッチだった。昨年は米国で2戦連続KO勝ちし、2度のラスベガス合宿も経験した。昨年10月からコンビを組む元世界2階級制覇王者粟生隆寛トレーナーからの助言にも耳を傾け「粟生さんのおかげで考えることが上達したかなと。インターバルでも粟生さんと話し合いながら考えながらやれた。次につながる試合になった」と納得の表情を浮かべた。

現在、WBA世界同級13位の世界ランカー。WBOアジア・パシフィック同級4位にランクされる。24年の目標として「タイトルが欲しい。(日本、東洋太平洋、WBOアジア・パシフィックの)3つの地域のタイトルのいずれかを狙っていきたい」と掲げる。期待感あふれる身長170センチのサウスポーは「良かった部分を伸ばし、悪かった部分も改善して上げていきたい」と進化を続ける姿勢を強調していた。【藤中栄二】