故ラッシャー木村さんの親戚で、札幌市出身の総合格闘家、鈴木嵐士(25=JAPAN TOP TEAM)が、プロ初勝利を目指す。
10日の「GRACHAN68」(東京・大田区産業プラザ)のフライ級で上田麟(MCD)と対戦。所属ジムの朝倉未来(31)海(30)兄弟から受けてきた指導の恩を、今度こそ勝利で返す。
約10カ月前のプロデビュー戦は、2回2分45秒TKO負けだった。「グラップリング(組み技)の部分がダメだった」。サッカーで身に着けた強いキックを封じられ、マットに沈んだ。昨年末からレスリングの名門・拓大に1人で通い、全日本大学選手権優勝の萩原大和(22)に学んだ。「今はそこ(グラップリング)が1番自信ある」と言えるほどの力量を身に付けた。
高校時代は札幌大谷高サッカー部で総体に出場。ゴールも記録した。大学生だった19年4月。RIZINの朝倉未とルイス・グスタポ戦を見て、総合格闘技に憧れた。大学卒業後に単身上京。ジムの一般会員として入会を許され、朝倉未らに指導を受け、プロの舞台にたどりついた。朝倉海からは、2月にもジャブの打ち方を学んだばかり。「2戦目ですが背水の陣」と強い覚悟で試合に臨む。
北海道コンサドーレ札幌U-18出身の弟雄万(22=近大)が、今季から神奈川県社会人1部のONODERA FCでプレーする。JFLを目指すチームからステップアップし、Jへの道を思い描く。「弟がJリーガーになるのは自分の夢でもあるけど、まずは自分が勝って、次の景色を見たい。前回の試合後に涙を流してくれた高校の友人や、札幌サポーターの涙をうれし涙に変えます」と必勝を誓った。【中島洋尚】
◆鈴木嵐士(すずき・あらし)1998年(平10)10月17日、札幌市生まれ。札幌札苗緑小2年の時に、FCノルテでサッカーを始める。札幌大谷高3年の全国高校総体2回戦の星稜(石川)戦で得点。札幌大2年で全日本大学選手権出場。当時のポジションはMF。JAPAN TOP TEAMのジムでインストラクターも務める。得意技はジャブ、ロー。165センチ、63キロ。

