「ABEMAプレゼンツRISE(ライズ)エルドラド2024」が、3月17日に東京体育館で開催される。注目はRISE対K-1の団体対抗戦。その5試合の中でトリを務めるのがRISEライト級(-63キロ)王者・中村寛(27=BK GYM)。K-1ワールドGPライト級(-62・5キロ)王者・与座優貴(26=K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)と戦う。

RISEは中村のインタビューを9日までに公開した。

-最近はTEAM3Kに出稽古に行くことが多い?

中村 時々行ってます。

-東京のTARGETで合同練習をやった後、陽勇選手といろいろ話すようになったと聞いた

中村 合同練習をする機会がありまして、陽勇選手とは一緒の大会に出るので一緒に頑張ろうという事で無言で高め合っています(笑い)。

-無言で

中村 はい。でも一緒に練習をさせてもらって僕も良い勉強になっているので、すごい良い選手です。

-試合まで約2週間。調子は

中村 2週間は長いですよね。早く試合がしたいです。ここから2週間は自分との戦いになるので、とにかくちょっとでも上を目指してちょっとでも進化した姿を見せられるように、自分でケアと練習をしてっていう繰り返しで研ぎ澄ましていきます。

-試合前の2週間は、自分を研ぎ澄ます重要な時間

中村 いつもだったら対戦相手も意識するし、自分を研ぎ澄ます時間というのももちろんですが、今回は本当に自分との戦い、かつ自分をどれだけ超えられるかというのをいつも以上にやっています。自分にフォーカスを当てて自分が最強だと思っているので、その自分を1ミリでも超えるように練習しています。

-減量などの面でも自分との戦いに?

中村 減量は2~3年前はどこに行っても「大変なんです」っていう感じだったんですけど、今は節制をして減量もほぼなくて、体に良いものだけ摂って、ちょうど会見くらいの時からほとんど体重も変わらずにずっと節制できている状態です。体に必要なものと練習に集中できるものを食べて、毎回の練習をパフォーマンス上げながらできています。

-試合に必要なもの以外は全く摂っていない

中村 はい、って言いたいところですけど週1で思い切りピザとか食ってますよ(笑い)。メンタルリフレッシュにもなりますし、週1回は焼き肉、すし、ピザ、ハンバーガーとかも食べて好きにやってます。

-それだけ食べて体重が一気に増加する事はない?

中村 死ぬほど練習しているのでしないです。去年の12月16日の試合が終わって、2日後に大阪に帰って翌週の月曜日から普通にスパーリングしてがっつり練習しているし、1月に入ってもタイに遠征に行っても毎朝練習しまくっているので、ずっと追い込めている状態です。12月の試合がすごかったって言ってもらえるんですけど、比べ物にならないくらい強くなっているので、残念ながら対戦相手は何を見ても参考にならないと思いますし、次元が違う姿を見せられる自信があります。

-今回の対抗戦もあっという間に終わると自分の中でイメージしている?

中村 相手の打たれ強さ次第ですかね。今は追い込み期間中なので、相手は僕のパンチや蹴りを1発当たっても3発当たってもびくともしないと思っています。だからそれを10発打ってパワーやスピードが落ちないように、15発打っても倒れなかったらそれでも落ちないように、1発でも多くっていう練習をずっとやり続けているので、目に見えて変わっています。

-相手の与座選手はローキックやカーフキックが強いと言われている

中村 (自分は)日拳(日本拳法)って言われているけど、僕も空手出身なのでボディも足も効かないですね。でも相手をすごい強いと想定して、追い込みまでは油断せずやりきろうと思っているんですけど、うまさやタイミングは上手ですね。僕も毎週何試合もするというのを小さい頃からやり続けてきたので、全部の軌道が見えちゃいます。あとはぶっつけ本番で楽しもうって感じです。

-もう既に与座選手の動きの軌道が見えている

中村 見えないこともしてくると思いますよ。相手もチャンピオンを取っている人なので、何かしらの工夫はしてくると思いますけど、小手先のテクニックでは次元が生物的に全然違うので俺を倒せないです。それは当日わかることです。

-今回も生物学的な強さを見せつけて勝つ

中村 俺の魅力そこしかないでしょ(笑い)。テクニック的な事とかうまさとかそういうのは俺より強いやつはいっぱいいると思うんですよ。ただ俺より生物的な強さを持っている人間はいないと思うので、僕はそこで勝負します。本物の強さなのか本当のうまさなのか、どっちが勝つかっていうのは当日楽しみに見といてもらったらわかりますね。まあ相手にはならないですけどね。

-与座選手はプロではKO負けとダウンがないが、そういう相手に対して倒し切るイメージは?

中村 12月に戦った選手もダウンとKO負けがないから強いよって言われてたのがあの結果ですよ(笑い)。しかも海外で選手層も厚いところでやっている選手なので、過去がどうとか関係ないです。マジで参考にもならないし、何も関係ないです。僕と戦ったら倒れるっていうだけなので、今まで僕と戦ってなかったからKO負けがないってだけじゃないですか。

-対戦相手として見た時に、キャラクター的な部分やK-1での戦い方を改めてどう思う?

中村 改めても何も映像を全然見ないのでわからないです。あ、K-1のチャンピオンなんだ、おめでとうって感じです。俺の試合に頑張ってSNS使ってバズらしてたどり着いたことはおめでとうだけど、それだったら最後まで頑張っていっぱい盛り上げた方が知名度上がるのになって。当日までしか上がらないのに、せっかくエンタメでやるのなら最後まで頑張ったら良いのにと思います。

-実際にマッチメークのオファーが来た時にどう思いましたか?

中村 やりたくなかったです。これは自分のファンクラブやSNSでも言ったことがあるか覚えていないけど、RISEでベルトを取ってそのRISEのベルトの価値を上げていくのもそうだし、次は世界に向けてって言ってたんですよ。だから全然関係のない対抗戦とか日本でやってたらその先が見えないし、世界に最短ルートで行きたかったので回り道だと思っていました。それで12月のRISEワールドシリーズで対GLORYも世界に向けて行きたくて参加させてもらいました。そんなに下を向いている暇がないというか、ベルトを取って守りに入るとか日本での知名度を上げることにフォーカスを合わせていないので、さらに実力が上の選手をどんどん倒していきたいっていう意味があって、寄り道をしている暇がないからやりたいと思わないですっていう話をしました。でも、SNSでやりたいと言われている間、会見の数日前まで本当に1回も正式にオファーがなかったので、オファーがない以上返しようが何もないですよね。

-国内ではファンから見て強いと言われている与座選手だが、それでも対世界に行った方が強い選手がいるし、こんなところでつまずいていられないということか?

中村 K-1で強いって言われていても興味持ちますか? みんなは持つかもしれないけど僕は持たないです。僕はK-1に対して強いっていう意識はないので興味がなかったです。でもK-1の一団体の世界チャンピオンって言われいている人を倒したら、世界に向けて近道になるっていう話をRISEとも打ち合わせをした上で、自分の先が見えるっていうところもあってやりましょうという話をしました。

-この一戦を落とせないっていう気持ちが強いのか、K-1よりRISEが強いということを証明したいのか、どんな感じか?

中村 落とせないとかじゃなくて落とさないです。安心して見ててください。相手は当日まで自信持って作り上げてきてもらったら良いんですけど、当日は思い切りへし折ってやります。団体対抗戦という部分に関しては、RISEのチャンピオンという自覚を持っているので、勝ってRISEの価値を上げていきたいという思いがあります。でも今回の対抗戦に関しては団体戦という意識は少ししているけど、根本的には僕は僕の試合をして、RISE側が中村寛にかけて良かったなと思うような試合になるので、それは結果を見てください。

-いつもより燃えている感じ

中村 めちゃめちゃ強くなっているのを気持ち悪いくらい実感するんですよ。100キロ近くある人たちとスパーリングをして、階級が上の人と戦ってみるとどうなのかとかを試して、世界に向けて必要だと思ったから今回の対戦相手とか関係なく自分自身と戦い続けてきました。自分の実力を1つずつ確認して自分に足りないものを身に付けてきたので、何一つ負ける要素がないです。倒しちゃうのでKO以外ないです。かみついてきたけど残念ながら相手が悪かったですね。

-最後にファンへのメッセージを

中村 皆さんお久しぶりです。あと2週間、俺が1番楽しみでワクワクしているんですけど、比べ物にならないくらい強くなった姿を見せれるので楽しみにしていてください。油断せず自分と戦って自分に勝ち切ります。当日は対戦相手の全てをへし折るので楽しみにしていてください。