「RIZIN46」(29日、有明アリーナ)に出場する選手たちのインタビューが27日、都内で行われた。同大会でのベア・ナックル・ファイティング・チャンピオンシップ(BKFC)提供試合でベアナックル(素手ボクシング)ルール2分5R(58・9キロ)に日本人で初挑戦する篠塚辰樹(25=MASTER BRIDGE/剛毅會)も出席した。

篠塚は「いろいろとあったんですけど、良いトレーニングできて、体も仕上がって、ベアナックル仕様にアップデートしたんで、楽しみにしてください」と話し、この日までに父親が亡くなったことも明かした。

そのため普段の試合前の精神状態とは少し異なり「(試合を)見て欲しかったので」と会見でも悲しげな表情を見せたが、本番ではここまで練習で培ってきたベアナックル向けの技術を披露する意気込み。拳が折れないようにする殴り方や、手首の強化など万全の用意をして臨むという。

異例のことだが、本番2日前にして、いまだ対戦相手が発表になっていない。それでも篠塚は「(ベアナックルは)日本人初なんで、俺はそれだけで最高ですね。これはもう俺がベアナックルをするっていう試合なんで。相手がどうでもいいんじゃないですか。俺の試合を見てください」と自信満々で言い切った。

BKFCは米国でも過激な競技、大会として知られ、日本のファンがドン引きする可能性もある。篠塚は「引いちゃうんじゃないですかね、日本人が見たら。そういう試合をしたいです。見られない人は見ないでください。見たい人は見てください」とニヤリと笑みを浮かべた。