プロボクシングWBO世界バンタム級王者ジェーソン・モロニー(33=オーストラリア)が「サウスポー苦手説」を完全否定した。

5月6日、東京ドームで同級5位の元K-1スーパーバンタム級王者武居由樹(27=大橋)との2度目防衛戦を控える。30日には東京・新宿区の帝拳ジムで練習を公開。サウスポーとの対戦は19年3月のクリス・パウリノ(フィリピン)戦以来、約5年2カ月ぶりとなる。「武居はとても良い選手だと思っているからこそ、長い期間かけて準備してきた。彼の爆発力、スピード、キックボクシングのバックグラウンドからくるボクサーとは違う距離の取り方を含めて準備してきた」と手応えを示した。

これまでオーソドックス(右構え)との対戦が多かったことを問われたモロニーは「これは意図的ではない。結果的に実現しなかっただけ。アマ時代にもサウスポーとの経験があり、ジムの同門にもサウスポーがたくさんいて練習している。武居戦が決まり、15週間ぐらいサウスポーとの練習を重ねることができたので問題ない」と言い切った。

母国では、WBA世界バンタム級3位堤聖也、日本スーパーバンタム級2位池側純(ともに角海老宝石)、中川抹茶(スパイダー根本)の日本勢3人のサウスポーを練習パートナーに招聘(しょうへい)し、調整してきたという。モロニーは「3人の練習パートナーとの練習はとても有益だった。この試合の重要性は分かっている。ここにきて自分のやるべきことはただ1つ、タイトルを防衛し、自分の勝利を確信することだと思う。常に準備できている。最高の試合をお見せできると思う」と自信たっぷりだった。