プロボクシング日本ウエルター級王者坂井祥紀（33＝横浜光）がリベンジ防衛を狙う。

4日、東京・後楽園ホールで開催されるWHO'S NEXT DYNAMIC GLOVE on U－NEXTのメインに登場し、同級1位豊嶋亮太（28＝帝拳）と3度目防衛戦を控える。3日には東京・文京区の日本ボクシングコミッションで前日計量に臨み、両者そろって200グラム少ない66・4キロでクリアした。

坂井は21年12月、当時の東洋太平洋、WBOアジア・パシフィック同級統一王者だった豊嶋に挑戦したものの、判定負けを喫している。今回は立場を入れ替えての再戦となるが、坂井は「前回は自分の中で周りがみえていなかった。引き出しの少なさもあった。今回はどういう展開になっても対応したい」と手応えを示した。

昨年4月、重田裕紀（ワタナベ）との再戦を2回TKOで制して新王者となった後、より好戦的にファイトするスタイルをみせて日本同級王座ベルトを守ってきた。坂井は「（豊嶋）対策もネガティブではなく、ポジティブに意識してきた。やりにくさはない。明日は勝ちを拾いたい」とリベンジによる防衛成功に向け、静かに闘志を燃やしていた。【藤中栄二】