5月6日に東京ドームで行われるプロボクシング4大世界戦の会見が4日、横浜市内のホテルで行われた。4団体統一世界スーパーバンタム級王者・井上尚弥(31=大橋)と海外でのプロモート契約を結ぶ米プロモート大手トップランク社のボブ・アラムCEO(92)も登壇。メインイベントに登場する井上がWBC世界同級1位ルイス・ネリ(29=メキシコ)に勝利した場合も、年内は同級にとどまり、当面は日本国内で試合をするという見通しを明かした。

「まずこの試合の結果を見てから」と慎重に前置きしながらも、井上の次戦以降について「年内はスーパーバンタム級でやると聞いている。その後、フェザー級の(IBF王者の)ロペス(ルイス・アルベルト・ロペス=メキシコ)に挑戦するという話もなきにしもあらずだが、今はまだ何もない」と語った。

ネリ戦について「井上はボクシング界ではレジェンド。ネリも軽量級では強打のベストファイター。日本だけではなく世界中のファンが注目している」と発言。井上の人気と知名度が海外でも高いことを認めながらも、アラムCEOは「私の考えでは日本以外で井上の試合はありえない。なぜなら日本国内であれほどの強さと人気を誇る選手がいないからだ。現在、ボクシングの軽量級の中心は日本。出て行く理由がない」と強調した。【首藤正徳】