08年北京オリンピック(五輪)柔道男子100キロ超級金メダリストで総合格闘家の石井慧(38)が自身5本目となる出演映画の撮影に入った。
13日(日本時間14日)、日刊スポーツの取材に応じ、8月上旬から米ロサンゼルスで撮影に入ったと明かした。短編映画で「ガンファイア・アンド・アッシュ」という題名以外、主演やストーリーの詳細は明かされていない。
石井は「5本目の映画出演になりますが、まだ分からないことも多いし、現場に出て勉強している。とはいえ、自分の年齢を考えれば下積みとも言っていられない。人が何年もかかることを数カ月でやり遂げるつもりで頑張りたい」と意気込んだ。
昨年、総合格闘技界のレジェンドとなるマーク・ケアーを主人公に薬物依存や勝利への欲求、愛や友情を巡る闘いを描く新作映画「ザ・スマッシング・マシン」に出演し、WWEの「ロック様」ことハイウッド俳優ドゥエイン・ジョンソンとも共演。7月には映画「アトラス・キング」の撮影にも参加した。
今回は「アトラス・キング」で知り合ったスタントディレクターを務めたジョシュ・マビー氏が今回の「ガンファイア・アンド・アッシュ」でディレクターと脚本を担当。同氏からのオファーで出演が決まったという。石井は「すごくジョシュには感謝していますね。映画出演を通じ、人と会って話して業界の仕組みもちょっとずつですが、分かってきましたし」と声をはずませた。
石井は昨夏、愛知県内の病院で手術を受けた後、患部の頸椎(けいつい)に感染症を患った。同病院では感染症ではないと診断されたものの、同7月31日には同県内の別の病院で精密検査を受けると感染症が悪化していると診断されて緊急入院。抗生剤の点滴を続け、同8月3日には再び手術を受けたが、上半身のまひがひどくなり、感染症の回復がみられずに同5日に再手術するなど計4度の手術を受けていた。
「まだ全然、体は良くなっていない」としつつも、リハビリと格闘家として可能なトレーニングも続けている。試合出場ができない期間は俳優としてのスキルを上げていきたいという。石井は「勝新太郎さんを目指したい。今、座頭市の演技が本当にすごいと感じる。ご飯の食べ方1つもすごい。やるからには勝さんのような俳優になるために頑張ります」と大きな目標を掲げながら、5本目の映画出演で俳優としての自身を磨いている。

