プロボクシングWBC、IBF世界バンタム級統一王者中谷潤人(27=M・T)が2本の世界同級ベルトを返上し、スーパーバンタム級に転向すると正式表明した。18日、相模原市のM・Tジムで所属ジムの村野健会長と会見し、近日中に2本のベルトを返上すると発表した。今年6月、西田凌佑(六島)とのWBC、IBF世界同級王座統一戦に臨み、6回終了TKO勝利。2団体統一王者となっていた。
来年5月頃に東京ドームでの対決が予定される4団体統一同級王者井上尚弥(32=大橋)への挑戦を控え、9月14日、名古屋・IGアリーナで開催された井上-ムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)戦もリングサイドで視察。井上がヒット・アンド・アウェーでアフマダリエフを「完封」した判定勝利の感想も述べた。中谷は「引き出しとしては、すごく多彩な井上選手なので。そこを上回っていかないと勝利できないと思っているので。これから、そこをしっかり、チームと話し合って勝利するために築き上げていく」と言葉に力をこめた。
所属ジムの村野健会長は「現状で、次戦以降で発表できることはない。ただし転向後すぐにタイトル戦ではなく、次戦はスーパーバンタム級の試合。来年以降、スーパーバンタム級のタイトルを狙っていく」と説明した。次戦は12月27日、サウジアラビア・リヤドの最新鋭会場、ANBアリーナ(収容8000人)での開催興行が最有力。井上がWBC世界同級1位アラン・ピカソ(25=メキシコ))との防衛戦に臨む同じ興行で、中谷は同級転向初戦として井上の練習パートナーを務めたWBC世界同級8位セバスチャン・エルナンデス(24=メキシコ)との対戦が急浮上している。
アフマダリエフ戦勝利後、リング上の井上から「中谷くん、あと1勝! 12月お互い頑張って来年5月に一緒に東京ドームを盛り上げましょう!」とのメッセージをもらった。井上の言葉に対し、ガッツポーズして応じた中谷は「決戦に向けて着々と近づいてるなという気持ちと、それまでに試合あるので1戦1戦これまで戦ってきたように、戦った上で対戦できればと思う」と冷静な口調で話していた。【藤中栄二】

