WBC世界バンタム級2位の那須川天心(27=帝拳)が強敵レジェンドとの再起戦に勝利し、世界挑戦権をつかんだ。

元2階級制覇王者で同級1位のフアンフランシスコ・エストラダ(35=メキシコ)との同級挑戦者決定戦に臨み、9回TKO勝ちを収めた。フライ級、スーパーフライ級で王座を統一してきたプロ50戦目の世界的なビッグネームを撃破した。

那須川は、リング上で「勝つってこんなにうれしいんだ」とすがすがしい表情。「試合前から初めて怖くて、自分が信じられないときがけっこうあって、本当に大変だった」と声を詰まらせながら戦前の思いを吐露。「みんなに支えられて復活できました。本当にありがとうございました。ありがとうございましたっていう言葉しか出てこない」と応援に感謝した。

世界的な強豪に勝って挑戦権を得たことで5月2日、東京ドームで行われるWBC世界同級タイトル戦となる王者井上拓真(30=大橋)-同級4位井岡一翔(37=志成)戦の勝者との対戦が視野に入る。「リベンジの切符をちゃんとつかんだんで、必ずリベンジして、みんなに応援してよかったなって思える選手に絶対になります。皆さんこれからも応援よろしくお願いします」と呼びかけていた。

◆世界バンタム級戦線 WBA正規王者堤聖也(角海老宝石)は昨年12月のノニト・ドネア(米国)戦で痛めた鼻骨が回復しておらず次戦未定。同休養王者アントニオ・バルガス(米国)はビッグマッチに向けて交渉中。WBC王者井上拓真(大橋)は5月2日、東京ドームで同級4位の元4階級制覇王者井岡一翔(志成)との初防衛戦が決定。WBO王者クリスチャン・メディナ(メキシコ)は今年2月に母国で初防衛に成功。IBF王者ホセ・サラス・レイジェス(メキシコ)は昨年12月に王座決定戦を制し、新王者となった。

◆那須川天心(なすかわ・てんしん)1998年(平10)8月18日、千葉・松戸市生まれ。5歳で空手を始め、小5でジュニア世界大会優勝し、キックボクシングに転向。14年7月、15歳でプロデビュー。15年5月にプロ6戦目で史上最年少16歳でRISEバンタム級王座を獲得。16年からRIZINにも参戦。18年6月、初代RISE世界フェザー級王者に。22年6月、K-1の元3階級制覇王者・武尊を判定で撃破。23年4月に6回判定勝ちでボクシングデビュー。24年10月にWBOアジア・パシフィック・バンタム級王座獲得。身長165センチの左ボクサーファイター。

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