<プロレスリングWAVE>30日◇東京・後楽園ホール

 WAVEが旗揚げ6年にして、ついに生え抜き新人デビューが誕生した。

 卜部夏紀(うらべ・なつき=20)は、桜花由美の試合を見て、プロレスに興味をもち、今年2月に入門。一度は不合格となったが、今月中旬の再テストに合格し、後楽園でのデビューにこぎつけた。

 プロレス入りのきっかけとなった桜花がセコンドで檄を飛ばす中、卜部はデビュー戦の相手である華名の胸元にドロップキックを連打で叩きこむ。しかし華名も逆片エビ固めで締めあげ、プロの洗礼を浴びせる。その後もスタミナを奪われながらも、ボディスラムで何度も持ち上げようとするなど、闘争心は衰えず。最後はワキ固めでギブアップを奪われたものの、そのスター性ある素質は魅力十分。WAVEに新たなスター候補が誕生した。「デビュー戦だからといって新人がデビューしましたで終わってしまったらもったいないので、顔と名前をおぼえてもらうように…今は技とか何か特別なことができるわけじゃないですし、月並みですけど、気持ちだけは負けないようにと思って試合をしました。顔と気持ちを覚えてもらったかどうかは…うーんですけど」と振り返った卜部。

 WAVEに楽しみな新生が現れた。