自然災害からの復興を祈願して、大相撲の横綱鶴竜(30=井筒)が15日、長野市の善光寺で初めて横綱土俵入りを行った。

 長野県では昨年、土石流や御嶽山の噴火など、多くの自然災害に見舞われたこともあり、長野県の阿部守一知事らの「横綱の土俵入りで大地を鎮めていただきたい」との要望で実現した。

 太刀持ちに豊ノ島(32=時津風)、露払いに勢(29=伊勢ノ海)を従えて、横綱は「被害に遭われた方たちへのいろいろな思いを込めて一生懸命、土俵入りしたい。市民の皆さんに喜んでもらえれば」と、約3100人が見守る前で、雲竜型の土俵入りを披露した。

 地元長野の木曽郡上松町出身の十両御嶽海(22=出羽海)も見守った。