大相撲夏巡業は25日、神奈川・平塚市で行われ、地元力士の十両朝弁慶(27=高砂)が“里帰り”した。

 朝から握手会、子どもの稽古、髪結い実演など忙しく動き回り、「平塚市出身、朝弁慶」とアナウンスされると大歓声を浴びた。それでも「声を掛けられたのは2、3人だけ。錦木関はすごかったですよね?」。14日の岩手・盛岡市巡業で熱狂的な声援を贈られていた幕内錦木(25=伊勢ノ海)との、郷土力士としての差を痛感していた。

 「湘南の重戦車」の異名を取り、平塚市からは江戸時代の江戸ケ崎以来約200年ぶりの関取。「自分が強くなるだけです」と、知名度アップに向けて稽古に励む。