大相撲の横綱白鵬(31=宮城野)が8日、東京・墨田区内で取材に応じ、秋場所(11日初日、両国国技館)を全休すると明らかにした。両足にけがを負っており、同日中に「左膝タナ障害」「右拇指伸筋腱損傷」「右側関節炎」で約4週間の加療を要するとの診断書を、日本相撲協会に提出した。7月の名古屋場所で右足親指を痛め、その影響で左膝も故障していた。

 白鵬の休場は3日目から休んだ昨年秋場所以来4度目で、全休となれば大関時代の2006年九州場所以来約10年ぶり。

 白鵬は「帰ってきたら、また強くなるんだという気持ちでいろいろ考えてます」と話した。今場所はあと3勝で1000勝に到達するはずだったが、11月の九州場所以降に持ち越しとなる。また、綱とりがかかる大関稀勢の里に向けては「こればっかりは何とも言えない。チャンスをものにしてもらいたい。今度は戦うのではなく、応援に変えていきたい」とエールを送った。