昨年11月20日に死去した、元横綱で日本相撲協会の北の湖前理事長(享年62、本名・小畑敏満)の一周忌法要が2日、神奈川県の川崎大師平間寺で営まれた。

 法要には、日本相撲協会の貴乃花理事(44=元横綱)、玉ノ井親方(39=元大関栃東)ら角界関係者はじめ、親交のあった女優の中村玉緒(77)、プロ野球解説者の張本勲氏(76)らの著名人や、後援会関係者ら約350人が参列。法要後、境内に建てられた墓への納骨も行われた。全国各所に、故人の銅像が建立されているが、来年の三回忌までに同寺の境内に、やはり銅像が建てられるという。

 報道陣に対応した故人の、とみ子夫人は「この1年は忙しかったです。親方は普通の人だと思って接していたのですが、いろいろと準備していくうちに、親方は普通の人じゃなかったんだ、と実感しました。今まで感じなかったことですが、大きな人だったんだなと。生きているうちに、もっと感じたかった」と、故人の偉大さを口にした。一代年寄の北の湖から、山響部屋として部屋を継承した山響親方(46=元前頭巌雄)は「恥じないような立派な部屋にするよう頑張ります」と話した。