日本相撲協会は1日、東京・両国国技館で理事会を開き今月11日付で、同日に定年を迎える友綱親方(64=元関脇魁輝)が年寄大島を襲名し、大島親方(42=元関脇旭天鵬)が年寄友綱を襲名し、友綱部屋を継承することを承認した。

 モンゴル出身で初めて部屋持ち親方として師匠になる大島親方は「今日の理事会まで、伝統ある部屋を継承するという実感はなかったけど、正式発表されて緊張感がある」と語った。モンゴル出身初の力士として大島部屋(当時=元大関旭国)に入門し、途中で友綱部屋に移籍。引退後の年寄襲名もモンゴル出身で初めてで、約2年の部屋付きを経て部屋持ちとなる。「2つの部屋を経験し、2人の師匠を見てきた。いいと思えるところを採り入れて、稽古場にも気さくに来てもらえて、応援してもらえる力士を育てたい」と抱負を語った。新弟子獲得のスカウト活動も「先輩たちからアドバイスをもらいながら、日本全国を動き回ろうと思う」と話した。