大相撲の西横綱鶴竜(31=井筒)が名古屋場所4日目の12日、休場した。師匠の井筒親方(元関脇逆鉾)は3日目の北勝富士戦で初黒星を喫した際に右足を痛めたとし、次に出場する場所で進退を懸けることを明言した。

 鶴竜の休場は途中から休んだ5月の夏場所に続き、今年に入って3度目と不振が続いている。通算7度目。井筒親方は「けがをするということは力が落ちている証拠。次に土俵に上がっても勝てなければ、潔く(引退を)決断しなければならない」と述べた。

 12日午前に名古屋市内の病院で診察を受けた鶴竜は「何がいけなかったのかという気持ちだ」と無念そうな表情。次は進退を問われる状況に「こうなった以上、そう言われてもしょうがない。だが、このけがで終わりたくないという強い気持ちがある」と話した。4日目に対戦が組まれていた小結嘉風は不戦勝。

 鶴竜は2014年春場所後に第71代横綱に昇進した。今場所が在位20場所目で、横綱としての優勝は2回にとどまっている。3月の春場所から17年ぶりに4横綱となったが、全員の皆勤は3場所続けて実現しなかった。