大相撲の夏巡業は13日、2日間開催の最終日が、仙台市青葉体育館で行われ、横綱稀勢の里(31=田子ノ浦)が2日ぶりに、稽古場で汗を流した。

 朝9時45分。花道に稀勢の里が姿を見せると、館内のファンから拍手が起こった。土俵下に歩を進めると、ほどなくして四股を踏んだ。その後も入念に動きを確認するなど精力的に動いた。再び花道に戻ると、ドッシリ腰を落としてのすり足で汗を流し、付け人を相手に突き押しを受ける稽古で胸のあたりを真っ赤にさせた。

 巡業ならではの光景で、至近距離からカメラを構えるファンも大喜び。ファンサービスさながらの花道での稽古に「それはないけどね」と笑いながら否定したが「応援してくれる方がいる。刺激になる」と、感謝の念を込めて話していた。