大相撲の秋巡業が6日、横浜市で行われ、3場所連続休場の横綱稀勢の里(31=田子ノ浦)が、2日連続で稽古の土俵に立った。平幕の朝乃山を2日続けて指名し、18番(12勝6敗)。「力ありますよ。対応能力が早いから素晴らしいね」と、新入幕の秋場所で敢闘賞を受賞した朝乃山を褒めた。

 けんか四つの朝乃山に左をおっつけられたり、巻き返されて差される場面があった。横綱相手でも、ただ正面からぶつかって引き下がるのではなく、いろいろな技や駆け引きを仕掛けてくる相手を「そういうのを求めてる。ただ、何となくやってもね」と歓迎した。

 巡業初日の5日から2日連続で三番稽古を行い、体の疲れや張りが出てくるかと問われると「こんなので疲れてたら力士やってられない」と笑い飛ばした。