序ノ口の優勝争いは、西20枚目の塚原(18=春日野)と東19枚目の琴手計(ことてばかり、18=佐渡ケ嶽)による「埼玉栄高対決」による、千秋楽の優勝決定戦に持ち越された。

 5勝1敗で4人が並んで迎えたこの日、まず塚原が勝って1敗をキープ。1敗対決で琴手計が松沢(19=朝日山)を下し6勝目。もう1人の小桜(23=立浪)は敗れたため、6勝1敗で2人が並んだ。

 今場所、前相撲を取り初土俵を踏んだ、元横綱大鵬の孫として話題を呼んだ納谷(大嶽)と埼玉栄高の同級生の2人。塚原は「(埼玉)栄ではライバルがいっぱいいて大変でした。期待に応えたいです」と話した。勝ち越しをかけた今場所の4番相撲で、琴手計に押し出しで敗れプロ初黒星を喫しただけに、リベンジで優勝を飾りたいところ。その琴手計も、高校の同級生のライバルに対し「お互いに刺激し合って、みんなで上を目指したい」と、切磋琢磨(せっさたくま)を誓った。