日本相撲協会は28日、エディオンアリーナ大阪で番付編成会議を開き、大相撲夏場所(5月13日初日、東京・両国国技館)の若隆景(23=荒汐)の新十両昇進を決めた。この日、若隆景は師匠の荒汐親方(元小結大豊)同伴の元、エディオンアリーナ大阪で新十両昇進会見を開き「こんなに早く上がれるとは思わなかったので驚いている。すごくうれしいです」と笑顔を弾けさせた。

 昨年春場所で初土俵を踏んでから所要7場所でのスピード昇進となったが荒汐親方は「ちょっと遅かったかな」と言いながらも「でも今はすごくうれしいです」と満面の笑みを浮かべた。同じ部屋に所属している幕下の長男若隆元(26)、次男若元春(24)よりも先に出世した三男は「3人で切磋琢磨しながら頑張りたいです」と話した。

 以前から、3兄弟の中で最初に十両に昇進した力士に他の2人を付け人につける、とハッパを掛けていた荒汐親方。その話題を振られると「番付が接近してしまいましたから」と、若隆元と若元春が来場所で幕下上位に上がると思われるため、時間的余裕などが無いと見て今回は回避するという。ただ、今後番付が開くようなら「それは十分あります」と付け人にする考えを持っていた。