元横綱大鵬の孫で、西三段目50枚目納谷(18=大嶽)が初日から3連勝で、早くも勝ち越しに王手をかけた。

 東三段目49枚目琴福寿野(26=佐渡ケ嶽)を土俵際に追い込み、激しい突っ張りで相手の体勢を崩し、最後は小手投げで決めた。序ノ口に入ってから投げ技で勝利したのは初めて。「しっかり当たれて前へ出られたが、上を向いてしまう癖がまだあった」と反省も忘れなかった。

 序ノ口だった春場所から通算16勝1敗と圧倒的な強さを誇る。横綱のDNAを引き継ぐ新星は「3連勝というよりも、しっかり足が出せている」と、勝ち星よりも内容にこだわっていた。