大相撲春場所(3月10日初日、エディオンアリーナ大阪)の番付発表から一夜明けた26日、昨年の春場所で優勝した横綱鶴竜(33=井筒)が大阪府庁を表敬訪問した。鶴竜にとって大阪は14年に初優勝を遂げた場所でもある。昨年の優勝盾を手渡された松井一郎知事に対し、鶴竜は「大阪の人は温かい。物事をはっきり言ってくれる。大阪が好きだから今まで2回も優勝できた」と、大阪への愛を語った。

表敬訪問の最後には、大阪府の公式マスコットキャラクターで、広報担当副知事の「もずやん」と相撲を取った。体格で上回る相手を、右から華麗なすくい投げで完勝し、横綱の威厳を示した。「調子がいいのかもしれないね」と笑顔。今後は時津風部屋への出稽古を主に調整する。1月の初場所では右足踵を痛めて6日目から休場。「先場所より負荷をかけてきた。体は仕上がっている。多少水がたまっているけど、それが抜ければ相撲ができないほどの痛みではない」と、患部の状態を説明した。

松井知事には「また(優勝盾を)とれるように頑張ります」と、春場所連覇を宣言した。14年春場所以来の2横綱場所。自身6度目の優勝へ「去年は去年。(大阪は)縁起がいいとせず、平成最後の場所で優勝したい」と力を込めた。