大相撲の春巡業は20日、千葉・柏市で行われ、横綱鶴竜(33=井筒)と大関豪栄道(33=境川)が、ともにこの春巡業で初めて稽古土俵で相撲を取った。

三役以下の幕内力士の稽古が終わると、まず豪栄道が土俵へ。平幕の正代と錦木を相手に連続11番で全勝。左前みつを引いての速攻など、春場所12勝の好調さを持続しているようだった。豪栄道が土俵を下りると、今度は鶴竜が上がり正代と連続7番。こちらも足の運びなど動きを確認しながら、全勝で締めた。

相撲を取る稽古をスタートさせた鶴竜は、まずチェック事項として「立ち合い。それが一番大事。あとは体の反応、動き」を挙げ、その感触については「全然、大丈夫。もともと(巡業の)後半になったらやろうと思っていたし、そのための体作りはしてきたからね。全然、大丈夫だった」と好感触を口にした。

一方の豪栄道も「久しぶりだったから足の動きとかを確認した。まだ完璧ではないけど、そんなに悪くなかった。しっかり稽古して、これから(上げる)」と調整の青写真を描いた。元号が令和になって初めて迎える夏場所(5月12日初日、両国国技館)は「注目される場所。優勝を目指したいと思います」と抱負を語った。