幕内残留を目指す関取最年長の西前頭11枚目琴奨菊(36=佐渡ケ嶽)が、力なく土俵を割った。

元横綱朝青龍のおい、西前頭16枚目豊昇龍(21=立浪)に敗れて2勝3敗3休。左を差して右で抱え込むかたちになったが、まわしを奪われて胸が合うと、抵抗できなかった。

琴奨菊は2日目の明生戦で左ふくらはぎを負傷し、3日目から「左下腿(かたい)肉離れにより全治2週間の見込み」との診断書を提出して休場していた。幕内在位が15年を超える大関経験者は、再出場しなければ11月場所で十両に陥落することが確実で、前日の7日目に続き、左の膝下にテーピングを施すなど決死の覚悟で土俵に戻ってきた。幕内残留に向けて、後半戦の7日間に臨む。