日本相撲協会は30日、東京・両国国技館で大相撲11月場所(8日初日、両国国技館)の番付編成会議を開き、新型コロナウイルスの集団感染により、秋場所を全休することとなった玉ノ井部屋の全力士28人について、番付据え置きの救済措置をとった。

伊勢ケ浜審判部長(元横綱旭富士)が、電話取材に応じ「本人たちも出たい人はたくさんいたと思う。(審判部の)みんなで考えて据え置きにしようと。休みたくて休んでるわけではない。コロナという特殊なことがあったので」と説明した。

玉ノ井部屋では秋場所前の5日に、幕下以下の力士1人の感染が判明。その後の検査で、新たに十両富士東と幕下以下の力士17人の感染が判明していた。同協会は玉ノ井部屋の全力士の秋場所休場を決定。同場所中には、1度陰性と診断された力士らの再検査を行い、さらに5人の力士の陽性が判明し、合計で所属力士28人中24人の感染となっていた。