日本相撲協会は1日、新型コロナウイルス感染防止の観点から、通常の大阪から東京開催に変更した大相撲春場所(14日初日、東京両国国技館)の新番付を発表した。

新番付にしこ名が載った力士総数は44部屋に、初場所から13人減の652人。部屋別、出身地別のナンバーワンはどこか…。データを紹介します。

【部屋別力士数】

毎度おなじみ? 相撲通の方なら1位と2位はあの部屋…と推測できるでしょう。ここ数年、常にトップを競うあの部屋です。

1位は佐渡ケ嶽部屋の30人。初場所から3人減ったが、唯一の30人台でトップの座をキープし続けている。幕内力士3人は伊勢ケ浜部屋の4人に次いで2位タイだ。2位は、こちらも初場所から1人減ながら28人の木瀬部屋。西前頭3枚目まで番付を上げた部屋頭の志摩ノ海や再入幕を目指す十両宇良ら多彩な顔ぶれで、関取7人は同じく幕内3人、十両4人の九重部屋と並びトップだ。

これに肉薄するのが、3位で27人の玉ノ井部屋と九重部屋。九重部屋は関取7人で“関取占有率”は高い。5位で24人の八角部屋は“関取予備軍”の幕下が最多の8人で北勝富士、隠岐の海に続く関取誕生が待望される。

6位以下は<6>境川部屋23人<7>高田川部屋、高砂部屋の各22人<9>追手風部屋21人と、ここまでが20人超の部屋だ。10位は武蔵川部屋の19人と続く。最少は鏡山部屋の2人で、片男波部屋4人、錦戸部屋5人が“少数精鋭”の小部屋で続く。

【出身地別力士数】

これもここ数年の傾向で、日本全国の人口比率に準じている順位に、ほとんど変動はない。1位は東京都の55人。以下<2>大阪府36人<3>愛知県35人と本場所開催都府県が上位3傑に入る。以下<4>兵庫県31人<5>千葉県29人<6>神奈川県28人<7>福岡県、熊本県、鹿児島県の各25人<10>埼玉県23人と、ここまでがベスト10入り。

幕内8人、十両3人とも出身地別で最多のモンゴルが21人、幾多の横綱を輩出した“相撲どころ”の北海道が20人と続き、ここまでが20人超え。北海道同様、やはり多くの名力士を輩出した相撲どころの青森県は9人(25位)となっている。なお47都道府県の最少は滋賀県の1人。福井県、鳥取県が2人となっている。

国別ではモンゴルの21人がダントツで、ブラジル、ロシア、ジョージア、ブルガリア、ハンガリー、フィリピン、ウクライナが各1人となっている。