6場所連続休場中で進退を懸けて土俵に上がった横綱白鵬が、新小結明生を掛け投げで下して白星を挙げた。

3月の春場所を途中休場後に右膝を手術し、5月の夏場所は全休。場所前には、弟弟子で平幕の石浦や十両炎鵬らと相撲を取る稽古をして調整してきた。

2場所連続優勝中で綱とりに挑戦する照ノ富士は、先場所敗れた遠藤を寄り切りで下して白星を挙げた。立ち合いから何度もまわしを取られそうになったが抱えながらかわし、差せなくとも前に出て圧力をかけ続けた。土俵際に追い込み、遠藤が体勢を崩したのを見逃さずに左上手を取って寄り切った。

17年九州場所以来に再入幕を果たした宇良は、大奄美を突き落としで破って白星発進。

新入幕の一山本も、石浦を破って白星発進した。新小結の若隆景は、終始北勝富士を攻め立てるも、土俵際で逆転の突き落としをくらって黒星発進した。


初日の取組模様を写真で振り返ります。


大相撲名古屋場所 全取組結果


幕内


白鵬(1勝0敗)掛け投げ明生(0勝1敗)
明生(右)を掛け投げで破る白鵬(撮影・鈴木正人)
明生(右)を掛け投げで破る白鵬(撮影・鈴木正人)
明生(右)を掛け投げで破る白鵬(撮影・鈴木正人)
明生(右)を掛け投げで破る白鵬(撮影・鈴木正人)
明生を掛け投げで破った白鵬(撮影・鈴木正人)
明生を掛け投げで破った白鵬(撮影・鈴木正人)

照ノ富士(1勝0敗)寄り切り遠藤(0勝1敗)

☆照ノ富士「落ち着いて取れて良かったです。(綱とりの緊張感は)特にない。(1年4カ月ぶりの地方場所開催)久しぶりの地方場所ということで、お客さんを盛り上げていきたいなと、自分が盛り上げる立場になっていきたいなと思います」

遠藤(手前)を攻める照ノ富士(撮影・鈴木正人)
遠藤(手前)を攻める照ノ富士(撮影・鈴木正人)
照ノ富士(左)が遠藤を破る(撮影・渦原淳)
照ノ富士(左)が遠藤を破る(撮影・渦原淳)

大栄翔(0勝1敗)掬い投げ貴景勝(1勝0敗)

☆貴景勝「ま、明日は明日で頑張っていきます。自分なりにやってきた。土俵で発揮できたらと思っている。(照ノ富士は綱とり)自分は自分なんで」

★大栄翔「立ち合いから押し負けてしまった。後手後手で攻めてしまった。最後も腹出して攻め方が悪い。(2年ぶりの名古屋開催)心機一転の気持ちになったし、名古屋でできるのはうれしいこと」

大栄翔(左)の攻めを耐える貴景勝(撮影・鈴木正人)
大栄翔(左)の攻めを耐える貴景勝(撮影・鈴木正人)

正代(1勝0敗)寄り切り隆の勝(0勝1敗)

☆正代「立ち合いの1歩から圧力をかけられた。(熊本豪雨災害から1年)まだまだ災害の傷痕が残っていると思うので、いい相撲を取って地元の人に元気になってもらえたらいい」

★隆の勝「立ち合い負けが敗因。今日終わったので、明日から自分の相撲をとれるようにしたい」

隆の勝(右)と攻め合う正代(撮影・鈴木正人)
隆の勝(右)と攻め合う正代(撮影・鈴木正人)

逸ノ城(1勝0敗)寄り切り御嶽海(0勝1敗)

☆逸ノ城(5連敗中の御嶽海を撃破)「前に出れたので良かった。いつも後ろに下がって負けている、引いたりして負けているので、絶対に前に出ようと思っていた。」

★御嶽海「踏み込んでいない。中途半端な立ち合いでした。体は動いている。立ち合いだけですね」

逸ノ城(右)が寄り切りで御嶽海を破る 
(撮影・渦原淳)
逸ノ城(右)が寄り切りで御嶽海を破る  (撮影・渦原淳)

若隆景(0勝1敗)突き落とし北勝富士(1勝0敗)

☆北勝富士「危なかったけど体が動いてくれた。慎重に相撲がとれた。久々の地方場所。楽しんでいければ」

若隆景(左)の攻めを耐える北勝富士(撮影・鈴木正人)
若隆景(左)の攻めを耐える北勝富士(撮影・鈴木正人)

琴恵光(0勝1敗)蹴返し翔猿(1勝0敗)

☆翔猿「うれしいですね。久々の初日白星じゃないですかね。暑いし、厳しい戦いになると思っている。上位で勝ち越したい」

琴恵光を破る翔猿(右)(撮影・渦原淳)
琴恵光を破る翔猿(右)(撮影・渦原淳)

隠岐の海(1勝0敗)押し出し千代大龍(0勝1敗)
千代大龍(右)と攻め合う隠岐の海(撮影・鈴木正人)
千代大龍(右)と攻め合う隠岐の海(撮影・鈴木正人)

阿武咲(0勝1敗)押し出し豊昇龍(1勝0敗)
阿武咲(左)を攻める豊昇龍(撮影・鈴木正人)
阿武咲(左)を攻める豊昇龍(撮影・鈴木正人)

妙義龍(0勝1敗)寄り切り霧馬山(1勝0敗)

☆霧馬山「よかったと思う。思い切り当たろうと、それがよかった。いつも通りですね」

妙義龍(右)を寄り切りで破る霧馬山(撮影・鈴木正人)
妙義龍(右)を寄り切りで破る霧馬山(撮影・鈴木正人)

宝富士(0勝1敗)寄り切り千代翔馬(1勝0敗)
宝富士(右)を攻める千代翔馬(撮影・鈴木正人)
宝富士(右)を攻める千代翔馬(撮影・鈴木正人)

英乃海(0勝1敗)押し出し碧山(1勝0敗)

☆碧山「相手に差させないよう意識した。不安ですね。でも久しぶりの地方場所。大丈夫です」

英乃海を押し出す碧山(右)(撮影・渦原淳)
英乃海を押し出す碧山(右)(撮影・渦原淳)

玉鷲(1勝0敗)押し出し志摩ノ海(0勝1敗)

★志摩ノ海「起こされたのが敗因。久しぶりの名古屋、気合は入っています」

玉鷲(右)が押し出しで志摩ノ海を破る(撮影・渦原淳)
玉鷲(右)が押し出しで志摩ノ海を破る(撮影・渦原淳)

魁聖(0勝1敗)押し出し照強(1勝0敗)

☆照強「立ち合い、いいところをとれたのがよかった。立ち合いだけに集中した」

魁聖を押し出した照強(左)(撮影・渦原淳)
魁聖を押し出した照強(左)(撮影・渦原淳)

栃ノ心(0勝1敗)寄り切り琴ノ若(1勝0敗)
栃ノ心を寄り切った琴ノ若(撮影・渦原淳)
栃ノ心を寄り切った琴ノ若(撮影・渦原淳)

千代丸(0勝1敗)寄り切り(1勝0敗)

☆輝「相性とか気にしたことはない。しっかりがぶりを出せるようになってきた。久しぶりの地方場所。1日一番だしていきたい」

千代丸(右)を寄り切りで破る輝(撮影・鈴木正人)
千代丸(右)を寄り切りで破る輝(撮影・鈴木正人)

大奄美(0勝1敗)突き落とし宇良(1勝0敗)

☆宇良「一生懸命になってしまいますね。けがをする形をとらないようにしているが、勝手にその方向にいってしまう。守りに入れないというか、そういう方向になってしまう。この位置でとれる喜びはあります」

大奄美を突き落としで破った宇良(右)(撮影・渦原淳)
大奄美を突き落としで破った宇良(右)(撮影・渦原淳)
大奄美を突き落としで破った宇良(撮影・鈴木正人)
大奄美を突き落としで破った宇良(撮影・鈴木正人)

剣翔(1勝0敗)上手投げ千代ノ皇(0勝1敗)

★千代ノ皇「緊張とかはなかった。場所入りの時間も幕内に戻ってきた感じはある」

千代ノ皇(左)を上手投げで破る剣翔(撮影・鈴木正人)
千代ノ皇(左)を上手投げで破る剣翔(撮影・鈴木正人)

千代の国(0勝1敗)寄り倒し徳勝龍(1勝0敗)

☆徳勝龍「勝てたことだけがよかった。久しぶりの地方場所。雰囲気も違う。暑いですね」

千代の国を寄り倒しで破った徳勝龍(左)(撮影・渦原淳)
千代の国を寄り倒しで破った徳勝龍(左)(撮影・渦原淳)

一山本(1勝0敗)はりま投げ石浦(0勝1敗)

令和初「はりま投げ」!新入幕の一山本が白星発進「人生最初で最後」

石浦(右)をはりま投げで破る一山本(撮影・鈴木正人)
石浦(右)をはりま投げで破る一山本(撮影・鈴木正人)
石浦(右)をはりま投げで破る一山本(撮影・鈴木正人)
石浦(右)をはりま投げで破る一山本(撮影・鈴木正人)
石浦(下)をはりま投げで破る一山本(撮影・鈴木正人)
石浦(下)をはりま投げで破る一山本(撮影・鈴木正人)
一山本に敗れた石浦(左)(撮影・渦原淳
一山本に敗れた石浦(左)(撮影・渦原淳

白鵬の土俵入り

土俵入りする白鵬(撮影・鈴木正人)
土俵入りする白鵬(撮影・鈴木正人)

協会あいさつ

協会あいさつする八角理事長(中央)(撮影・鈴木正人)
協会あいさつする八角理事長(中央)(撮影・鈴木正人)
協会あいさつする、左から照ノ富士、白鵬、八角理事長、御嶽海、正代、明生、貴景勝(撮影・鈴木正人)
協会あいさつする、左から照ノ富士、白鵬、八角理事長、御嶽海、正代、明生、貴景勝(撮影・鈴木正人)