日本相撲協会の芝田山広報部長(元横綱大乃国)が6日、報道陣の代表電話取材に応じ、横綱白鵬ら宮城野部屋所属力士全員の大相撲秋場所(12日初日、東京・両国国技館)の休場を決めたことを明かした。

1日に新十両の北青鵬の新型コロナウイルス感染が確認。その後、横綱白鵬らの同部屋所属力士のPCR検査は陰性との結果が出たが、5日に全協会員を対象に行ったPCR検査で、宮城野部屋の力士1人に新型コロナ感染者が出た。芝田山広報部長は「宮城野部屋は北青鵬が陽性になっているのと、今回力士が陽性だったということで、いろいろ計算すると、場所の途中まではどうしてもかかってしまうということ。今日の会議の中で、宮城野部屋は全員休場という結果になりました。残念ながら」と明かした。

1月の初場所前に白鵬が感染した際にも、宮城野部屋の力士全員の初場所休場の措置を取っていた。宮城野部屋は、これで2度目の全休措置となった。また、宮城野部屋所属の高島親方(元関脇高望山)、行司の式守勘太夫、呼び出しの隆二は部屋に出入りしていなかったため、秋場所は出場する。

新型コロナ感染が確認された世話人の錦風が所属する尾車部屋、小結逸ノ城が所属する湊部屋の力士らに関しては、他に陽性者が出ていなかったことなどもあり、秋場所に出場する。緊急事態宣言は延長される見込みだが、これまで通りに1日あたりの観客数を5000人にして開催を予定しているという。

◆宮城野部屋の感染経緯◆

1日 北青鵬に風邪の症状がみられ、PCR検査を実施して陽性が判明。ほか力士全員の検査を実施。

2日 北青鵬以外は陰性と判明。しかし、力士複数人が体調不良を訴える。

5日 協会が全協会員を対象にPCR検査を実施。宮城野部屋の幕下以下の力士1人の陽性が判明。ほか全員は陰性。