新横綱照ノ富士に土がついた。大栄翔の左のど輪にのけぞらされ、もろはずからもろ差しを許して、寄り切られた。大栄翔は3個目の金星を獲得した。

元横綱朝青龍のおい、東前頭筆頭の豊昇龍は豪快な一本背負いで館内をわかせた。若隆景に攻め込まれた土俵際、半身になりながら相手の右腕を引っ張り込み、二丁投げも打ちながら投げ飛ばした。軍配は若隆景も物言い、協議の末に軍配差し違えとなった。幕内では17年初場所で豪風が決めて以来の大技。急性へんとう炎による発熱で3日間休場も、復帰してからは元気いっぱい2連勝とした。

かど番の大関貴景勝は高安に完勝で5勝4敗と、今場所初めて白星を先行させた。大関正代も千代翔馬を押し出し、6勝目をあげた。