日本相撲協会は13日、先代立浪親方で元関脇羽黒山の安念治さんが2月8日に東京都内の病院で死去していたことを発表した。86歳だった。

北海道出身で1950年初場所で初土俵を踏み、「安念山」のしこ名で54年夏場所に新入幕。新小結だった57年夏場所で13勝を挙げて初優勝した。

安念山から61年に元横綱羽黒山のしこ名を継承。大関昇進は果たせなかったが、引退後は立浪親方として横綱双羽黒、大関旭国らを育てた。協会の理事も務めた。

87年には、ちゃんこの味に不満を口にした双羽黒と大げんか。仲裁に入ったおかみさんを突き飛ばし、部屋から飛び出した双羽黒の「ちゃんこ騒動」に直面。親方として、現役横綱を廃業させる事態となった。