元高校横綱の新十両、西十両12枚目の北の若(21=八角)が、前日初黒星のショックをものともせずに完勝で4勝目をあげた。千代嵐との一番。右四つでがっちり左上手を取って引きつける万全の体勢で寄り切った。

「十両に上がってから負けた後の相撲が大事になると言い聞かせてきた。この一番にかける集中力は研ぎ澄まされていました」と熱い思いを口にする。連敗阻止だけでなく、相撲内容も上々で「あわてず下から攻めることができた。内容的にもよかったと思う」と振り返った。

初めての15日間の相撲で序盤を4勝1敗で終えた。「星は気にしていないが、ここからが未知の部分。全力でやっていきたい」と気合を入れ直した。