西前頭6枚目の琴ノ若(24=佐渡ケ嶽)が1敗を守り、優勝戦線に残った。

優勝経験者で東前頭筆頭の大栄翔を破って、9勝目を挙げた。相手ののど輪を軸とした突き押しに押し込まれたが、下からうまくあてがい、攻めをしのいだ。最後は右に開いてはたき込み。「もっと押し込んで前に出て相撲が取れれば良かったが、しっかり相手の突きにも慌てず、あてがいながら自分の空間で勝負ができたから、あそこで(はたきが)決まった」と振り返った。

【取組速報】春場所10日目全取組結果

祖父は元横綱琴桜、父は佐渡ケ嶽親方(元関脇琴ノ若)。先場所は11勝4敗で千秋楽まで優勝争いに絡み、2度目の敢闘賞を受賞した。

11日目は、結びで大関貴景勝との一番が組まれた。取組後のリモート取材の段階ですでに割を確認しており「気持ちは変わらず、自分の相撲を取りきるだけ。思い切り自分の力を出し切れるようにしたい」と意気込んだ。