日本相撲協会は25日、大相撲夏場所(5月8日初日、東京・両国国技館)の新番付を発表した。

現役力士の今場所達成可能な歴代10傑入りなどの記録は以下の通り(在位したことで達成済みも含む)。

【通算勝利数】

昨年名古屋場所で全勝優勝した横綱白鵬(現間垣親方)が「1187勝」の歴代トップの大記録を打ち立てて引退した。歴代2位の元大関魁皇(現浅香山親方)の1047勝、同3位の元横綱千代の富士(先代九重親方)の1045勝までが「1000勝超え」を挙げ大相撲史に偉大な足跡を残している。現役1位は玉鷲(37=片男波)の721勝。歴代10位で860勝の元関脇寺尾(現錣山親方)までは、あと139勝で「鉄人」がどこまで迫れるか注目だ。ちなみに現役2位だった序二段の51歳力士・華吹(立浪)は、初場所限りで引退し通算683勝。単純比較は出来ないが、元横綱朝青龍の669勝を14勝、上回る立派な記録を残した。現役2位は隠岐の海(36=八角)の647勝、同3位は1差で646勝の栃ノ心(34=春日野)だ。

【幕内在位場所数】

歴代1位は元大関魁皇の107場所。白鵬は歴代単独2位の103場所で現役にピリオドを打った。それでも白鵬の、新入幕からの幕内連続在位は、史上初の100場所を超える大記録となっている(103場所に更新)。現役トップは栃ノ心と玉鷲の75場所。歴代10傑(元関脇若の里の87場所)入りには、あと12場所が必要だ。

【幕内出場回数】

白鵬が歴代8位の1282回でストップ。あと1日だけでも土俵を務めていれば、歴代7位の元関脇安芸乃島(現高田川親方)の1283回に並んでいた。現役1位は玉鷲の1125回。同2位の栃ノ心(1060回)、同3位の隠岐の海(1015回)までが1000回超えだ。なお歴代1位は、元関脇旭天鵬(現大島親方)の1470回。

【幕内勝利数】

白鵬が1093勝で、2位の魁皇に214勝もの差をつけ歴代トップのまま、土俵生活にピリオドを打った。現役1位は玉鷲の538勝、2位は栃ノ心の529勝で、この2人が500勝超えとなっている。

【通算連続出場】

初土俵以来、無休の「鉄人記録」。歴代5位に1421回の玉鷲が入っている。04年春場所の序ノ口デビューから足かけ19年の「皆勤賞」だ。歴代4位の元関脇高見山(元東関親方)まで4回で、夏場所4日目で到達できる。それを超えれば歴代3位の貴闘力(元関脇)の1456回も視界に入る。ちなみに1位は元関脇青葉城の1630回。

【金星獲得】

現役力士で歴代10傑(10位は9個で元大関三根山ら5人)入りは不在。8個で現役トップの逸ノ城(28=湊)は今場所、横綱照ノ富士(30=伊勢ケ浜)に勝てば歴代10傑入りとなる。また、7個の現役2位で並ぶ遠藤(31=追手風)と北勝富士(29=八角)は今場所、番付上では上位総当たりの場所。照ノ富士に勝って来場所以降の歴代10傑入りのチャンスにつなげたい。ちなみに金星獲得歴代1位は安芸乃島の16個で、2位で並ぶ高見山と栃乃洋に4個の差をつけている。