綱の重みが前半戦で3敗しながら千秋楽まで優勝の可能性をつないだ。横綱照ノ富士(30=伊勢ケ浜)が大関正代を寄り切って3敗を死守。隆の勝と並んで千秋楽を迎える。

「落ち着いてとれたかなと思います」と話し、優勝争いには「1日一番集中してやってますから、気にしてもしょうがないんで」と言った。先場所は右かかと、左膝の負傷で途中休場。今場所も初日黒星と不安を抱えてのスタートだったが、横綱の責任を背負う。「(復調の要因は)積み重ねじゃないですか」とさらり。日々、鍛錬の成果を千秋楽までつなげてきた。

今年初、7度目の優勝がかかる。今年の目標に「優勝10回」を掲げた。今場所、賜杯を手にすれば目標達成は可能。荒れた場所も最後は横綱が鎮める。

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